取材レポート

2017年2月2日(木)安全運転技術練習会取材レポート


ところで。
ライダーのみなさまに質問です。
自分の運転技術には自信がありますか?それとも自信がありませんか?


2月2日(木)、今回は月刊ばいくっくに遊びに来てくれるライダーさんがサークル活動として開催している安全運転技術練習会を見学に行きました。

練習内容は免許取得試験と同様の
・急制動
・一本橋
・スラローム
を基本課題とし、そこに通常より少しタイトに設定された
・クランク
・S字
を応用したパイロンコースを、接触・脱輪・エンストしないように走るというものでした。

練習会というからにはそのコースを上手に走り抜けるという事が第一の目標ではありますが、そのコースを目標設定時間に近づけるように走るというのも練習会のもう一つのテーマでもありました。
時間設定と書くと、ジムカーナのように「早く走り抜ける」というイメージが強いかとは思いますが、今回の練習会で筆者が一番興味を持ったのは「速く」ではなく「いかに遅く確実に走るか」を目標としていた部分でした。

免許を持っているライダーのみなさまは当然ご存知だとは思いますが、バイクは「速く走る」ことより「カメと同じくらい遅く走る」ことのほうが遥かに難しく技術が必要なんですよね。
小型バイクでは車重が軽い為あまり気にはなりませんが、排気量が大きくなれば大きくなるほどそのコントロールの難しさは増し、1300ccの大型バイクに至っては止まるか止まらないかという超低速でコケずに倒さずにS字、八の字みたいな急旋回をクリアするのは至難の技。
今回の練習会のようにバイク1台分位しかない狭い道路幅のクランク、S字などをバイクを倒さず足を付くことも無くクリアするってホント難しい事で、免許取得後も四苦八苦している方も少なくはないかと思います。
その困難をクリアするには「速く走らせる技術」ではなく、バランス、ブレーキ、半クラッチ、ニーグリップを組み合わせた「遅く走らせる技術」を鍛えることのほうが重要だったりする訳で。
この練習会での「遅く走る技術」を取得しようという試みにはなかなか感心しました。

ちなみに1300ccの大型バイクを自由自在に操る見本ということでは、地元の白バイ隊の隊員がボランティアで参加しデモ走行を見せてくれたのですが、その圧巻の技術力には参加者全員感心するのみ。
その模様は動画を是非観て貰いたいのですが、速くも遅くも自由自在という技術力をあそこまで見せつけらたらもはや文句のつけようもありません。
公道で追いかけられてもすぐに諦めましょう、と言いたくもなる(笑)


「バイクが運転が上手ってどういうことなんだろう?」という問いかけの答えを導くのはなかなか難しいところではあります。
でも、確実に間違いないことはどんな速度であろうとも「走る」「曲がる」「止まる」がきちっとできる事なのではないかと思います。
決して「速く走る」とういう事だけが「運転が上手い」という答えにはならないのではないかと。


レポートを書いている筆者もこの主催者の誘いで以前開催された練習会に参加したことがあるのですが、そこに参加してからは随分運転技術に対しての考え方が変わったような気がします。
それまでは2stを乗り回して峠を速く走り抜ける事が誇らしかったり、公道でいかに機敏に渋滞をすり抜けていく事が上手い証だとか思っていたりもしたのですが、それはあまり正しくはないかなと。
速かろうが遅かろうが「事故を起こさない」「事故に巻き込まれない」「安全を確保する」「バイクを倒さない」事こそがバイクを乗ることの最重要課題であり、その技術を持ち合わせている人が本当の意味で「運転が上手いライダー」なのでは、とそう思うようになりました。
峠を誰よりも速く走れても、クランクでバランスを崩してバイクを倒すようでは恥ずかしい限り・・・。

さて。
このレポートで「安全運転技術練習会」に興味を持った方はいらっしゃいますでしょうか?
「是非とも参加したい!」と思った方はいらっしゃいますでしょうか?
・・・とはいえこういった練習に参加するというのは中々重い腰を上げられないというライダーのほうが多いかと思います(笑)
講習料もそれなりにしますし、課題をクリアできない自分に出会うのもちょっと恥ずかしいですしね(汗)
そんな方には今回紹介したのサークル的学習会みたいな活動もありますので、そういう場所からスタートするのもよろしいかと思いますよ。

まずは「遊ぶ」から始める。「遊ぶ」の中から「学ぶ」を見つける。
バイクの本道とは「走る楽しさ」を見つけることだと思います。
その走る楽しさを見つけていく最中の過程のひとつとして「技術向上」を図るというくらいのゆるいスタンスで始めてみるのが一番気が楽なのではと。

今回紹介したサークルに参加するも良し。
自分に合ったサークルを見つけるも良し。
もちろんメーカーさんやバイクショップさん、有名インストラクターが主催するライディングスクールに通うのもよし。
自分にあった練習会を見つけて参加してみて下さい。
参加して自分の運転を改めて見直すことで見つかることは多いと思います。
特に筆者のようにバイクに慣れ過ぎたライダーにとっては、こうした練習会に参加する事で今までとは違うバイクの楽しみ方を新しく発見する機会になるかと思います。



ということで最後は
「学問のすすめ」
ということでレポートを閉じたいと思います。
貴方は自分の運転技術を過信していませんか?・・・。


(追記)
今回紹介したサークルに参加したい方はメッセージにてご連絡頂ければご紹介いたしますよ。


月刊ばいくっく
担当:田中